ALC造の特徴と修繕の基本｜長持ちさせるために知っておきたいポイント

外壁に「ALCパネル」が使われている建物をよく見かけますが、実際どんな特徴があるのかご存じでしょうか？
軽くて丈夫なALC造は、多くのメリットを持つ一方で、定期的なメンテナンスが欠かせない繊細な一面もあります。このコラムでは、ALC造の基本的な特性から、修繕のポイントまでをわかりやすく解説。
建物を長持ちさせるために、今知っておきたい情報をまとめました。

ALC造とは

「軽量気泡コンクリート」と呼ばれる建材を使用した建築構造のことです。ALCは、セメント、珪石、石灰などを主原料に、高温高圧蒸気養生されたコンクリートで、無数の気泡を含んでいます。このALCを外壁や間仕切り壁などに使用した建物の構造をALC造と呼びます。

主な特徴

ALC外壁にはどんな修繕が合っている？

主な修繕内容
・目地シーリングの打ち替え・増し打ち
ALCパネル間のシーリングが劣化すると、雨水の浸入リスクが高まります。可とう性・耐久性のあるシーリング材で補修します。

・外壁塗装（防水塗装）
防水性を確保するために、弾性塗料や微弾性フィラーなどを用いた塗装が適しています。吸水性の高いALCには防水塗装が不可欠です。

・ひび割れ（クラック）の補修
細かいクラックは下地調整で、構造的なひびには専用工法で補修します。

ALC外壁は軽量で高性能な建材ですが、吸水性が高く、目地や塗膜の劣化によって雨水が侵入しやすいため、防水性の維持が修繕の大きなポイントとなります。

ALC外壁にエポキシ樹脂が向かないのはどうして？

エポキシ樹脂注入は、鉄筋コンクリートなどの密実な構造体には効果的ですが、ALCのような気泡を多く含む多孔質の建材には適していません。

主な理由
・樹脂が内部の気泡に吸い込まれ、クラックに十分充填されない
・ 注入圧をかけにくく、狙った箇所にうまく届かない
・補修後に空隙が残る可能性があり、再劣化のリスクがある

ALCのクラック補修で一般的な方法

主な補修方法
・Uカットシーリング充填工法
クラック部をU字にカットして、可とう性のあるシーリング材を充填。防水性・追従性に優れ、構造的な動きにも対応しやすい。

・微細なクラックは下地調整材で補修
ヘアクラック（幅0.3mm以下）の場合、微弾性フィラーや補修材を刷り込んで埋める処理が一般的です。

ALC外壁を長持ちさせるために大切なこと

ALC外壁は無数の気泡を含んでいるため、軽量で断熱性・耐火性に優れ、施工性や遮音性にも優れた建材です。
ただし吸水性が高いため、塗装やシーリングの劣化は雨漏りに直結するリスクを伴います。
定期的な点検と補修が建物の耐久性を保つ鍵となります。
ALC造に関する豊富な知識と経験をもとに建物の状態に応じた最適なご提案をさせていただきます。
長く安心して建物を維持していただくために、まずは弊社にお気軽にご相談ください。

ご検討中のお客様へ
ご相談だけでも大丈夫です。まずはお悩みをご相談ください。

ご質問にお答えします。
【　知りたい　・　分からない　・　不安　】　

大切なお家のメンテナンスをぜひ私共、髙橋工業にお任せ下さい。
まずはご相談のご連絡だけでもかまいません。
塗装・防水専門工事店の知識でお客様のニーズに合った最適な工事をご提案いたします。

また、弊社ではお電話や問い合わせフォームだけでなく、ショールーム兼カフェになっている『現場喫茶』で直接相談を受ける事ができます。

⇓　画像をクリックすると『現場喫茶』のホームページがみれます　⇓

ショールームも備わっているので、実際に使用している防水材料や、塗料などを見て触れて感じて頂くことができます。
直接お客様とご相談ができるため、「細かな要望を伝えやすい、材料が見れて分かりやすい」と大変喜ばれております。
是非こちらもご利用ください。

お客様のご相談を心よりお待ち申し上げます。