外壁塗装のフッ素塗料いい?
■外壁塗装のフッ素塗料いい?
家の外壁塗装は、長年使用していると劣化して新たに外壁塗装を行う必要があります。そんな外壁塗装にはフッ素塗料がいいと言われていますが、実際にはどうなのでしょうか。今回は、外壁塗装に利用されているフッ素塗料の特徴について解説していくので、参考にしてみてください。
■外壁塗装に使用されるフッ素塗料の特徴
外壁塗装に使用されるフッ素塗料は、塗料の耐久性を与える合成樹脂に蛍石を原料としたフッ素樹脂が使用されている塗料のことです。フッ素は耐久性に優れ、非粘着性や耐薬品性に優れているというメリットがあります。他にも低摩擦性や耐光性もあることから、外壁塗装に向いている塗料と言えるでしょう。
シリコン塗料よりもグレードが高い塗料として扱われており、耐用年数は15年~20年とされています。フッ素塗料は一戸建てには使用される機会が少ないですが、大型物件や橋の外壁塗料に使用されることが多いのが特徴です。
フッ素塗料は、建築物の耐久性を高める効果が期待できるので、何度も外壁塗装を行うのが嫌という方におすすめの塗料になります。
■一戸建てにフッ素塗料を利用するケース
基本的に、一戸建ての外壁塗装にはフッ素塗料が使用されることは少ないでしょう。しかし、屋根は外壁に比べると、太陽光や雨に晒されて劣化しやすいことから、屋根にはフッ素塗料を使用するケースがあります。
屋根は外壁と比較しても、面積が小さいことから、使用する塗料も少なく、金額を抑えることが可能です。比較的高価な塗料であるフッ素塗料を選択しても、気軽に施工することができます。
■フッ素塗料は固くてヒビ割れしやすい?
フッ素はシリコンなどの他の塗料と比較すると、塗膜が固いのが特徴です。そのため、モルタルの上からフッ素塗料を塗ると、乾燥収縮を引き起こしてしまい、ヒビ割れしやすくなってしまいます。
サイディングの上からフッ素塗料を塗る場合は、シーリングの上にフッ素を塗るとヒビ割れが発生しやすくなってしまうでしょう。
このように、フッ素塗料は他の塗料の上に塗ると、固い性質を持っていることから、ヒビ割れが発生してしまうことがあります。対策としては、弾性タイプのフッ素を塗るか、シーリングを後打ちして、耐久性を高める方法がおすすめです。
■フッ素塗料の上から他の塗料を塗ることができない?
フッ素の性質として、非粘着性であることから、次の塗り替えの時もフッ素でなければ外壁塗装を行うことができないと言われていますが、実際にはどうなのでしょうか。今では下塗り材の性能が向上していることから、フッ素以外の塗料も塗ることができます。
ただ塗り替え後のチョーキングなどの劣化現象が出る前に塗り替えると、付着が悪くなってしまうことがあるので注意しましょう。
またフッ素には、弱溶剤タイプの場合、艶消しがありません。そのため、艶消しを実施したい場合は水性タイプのフッ素を利用することをおすすめします。フッ素塗料は、耐久性が高い素材ですが、融通が利かないケースもあるので、特徴を理解した上で塗料を選ぶようにしましょう。
■一部の塗装にはフッ素塗料がおすすめ
外壁塗装にフッ素塗料を使用する場合、一戸建てではコストがかかってしまうことから外壁にはおすすめできません。しかし、太陽光や雨に当たりやすい屋根であれば、耐久性を持たせるためにフッ素塗料を実施する方法はおすすめです。
フッ素塗料は汚れをはじきやすく、紫外線や酸性雨に強い特性を持っているので、屋根の耐久度を高めるために有効的な塗料になります。一部の塗装にフッ素塗料を使用することで、コストを削減することもできるので、屋根などの耐久性を高める施工を行いたい場合は、一度検討してみてください。