2021年GW カカオ豆から板チョコへ
折角いただいた長期休暇。
例年なら旅行に行ったり一日かけて遠くへ出掛けたりしているところですが今年はそうもいかず。
いくらどうしようもないとは言え、
「こんな状況じゃなかったらなぁ」
という考えが出てきてしまいます。
しかしそんなことばかりも言っていられないので、
今年のGWは
チョコレートを作ってみよう!
ということになりました。
あ、チョコレートを作ると言っても
カカオ豆 からですよ。
(後に決断に後悔することになるのです…この時はまだ知る由もありませんでした。)
・自粛生活で新しいことを始めたい!
・自分時間が有り余っている。
・板チョコをはじめ、全てのチョコレート商品に感謝したい。
・ストレス発散!とにかく何かをすり潰したい。
・豆から作った出来たてのチョコレートの味が気になる。
まずはロースト済みカカオ豆を入手。
今回はコスタリカ産トゥリアルバ地区のトリニタリオ種を使用します。
今流行り(?)のシングルオリジンです。
袋を開けた瞬間、
上品なチョコレートを食べたときに口に広がるあの酸味のあるフルーティーな香り
がします。
伝わりますか?笑
ビターチョコレートを食べたときに味わうことが多い、あの香りです。
チョコレート作りは時間がかかることで有名。
早速取り掛かります。
①殻を剥く
殻は皆様のご想像通り硬いです。
殻を剥けど剥けどまだこんなにいっぱいあるんです。
たかが160g、されど160g。
②ジャーム取り
ジャームとはカカオ豆にある胚芽部分のことでこれは雑味のもとになるそうです。
今回は美味しいチョコレートを目指すべく丁寧に取りました。
③ニブを砕く
袋に入れてニブ(カカオ豆の胚乳部分)を砕きます。
日頃ストレスが溜まっている人はここで発散できます!!
しかしこの後かえってストレスが溜まる作業が待っていました…。
④ニブをすり潰す
すり鉢でニブをすり潰します。
この工程を甘く見ていました。
ニブは硬くてなかなかすり潰せず、
更に家庭用のすり鉢だと一回にすり潰せる量に限界があるため、この作業を何回も行わなくてはならず、
手には豆ができました。
そして気が付きました。
機械が必要であるということを。
やっとすり潰し終わったと思ったら、こんな事が!
すり潰しているときは摩擦により油分でしっとりしていたニブですが
冷めると硬くなりまさに岩!!
あの理想的なチョコレートのトロトロな状態からはかけ離れていたので、とりあえず湯煎をしてみました。
おっ!!
知っているチョコレートになってきた!!!
⑤砂糖を加える
きび砂糖を入れます。
あれ?!また私が知ってるチョコレートから離れた・・・
⑥カカオバター投入
⑤までの工程で出来たチョコレートは予想以上に思っていたチョコレートと違っていたので
急いでカカオバターを購入し、カカオバターに全てを託しました。
カカオバターを入れここで味見。
感想:甘い砂利。
食感がとにかく砂利でカカオが入っているにも関わらず
脳がその食感に逆らえず砂利と認識してしまうほどでした。
しかし湯煎にかけながら混ぜていると…
とろみが出てきました!
ありがとうカカオバター!!
⑦濾す
さすがにザラザラ過ぎたので一応濾してみました。
濾してもザラザラ。濾し器の目が粗かったようです。
それでも少しは良くなりました。
⑧型に流し込む
型に流し込むとそれらしくなりました。
⑨冷蔵庫で冷やす
冷やすこと一時間。
⑩完成!!
果たして甘い砂利だったチョコレートの味はいかに?!
美味しい!!
予想外!!!!笑
きちんと「パキッ」もいただきました。
出来たチョコレートをみんなで試食。
口当たりは今一つなものの味は好評で、
姪は何度も「おいしーおかわり!」というほどでした。(←ここですべて報われた気がします。)
一日以上かけて完成したチョコレート。
機械を使って作るのがおススメです。笑
【編集後記】
よくよく調べてみるとチョコレートは一日で作れるものではないということが分かりました。
口当たりの良い滑らかなチョコレートを作るためにはじっくり時間をかけてカカオニブを挽き、
型に流す前にはテンパリングという工程をすることが必要でした(汗)
さすが、長い時間をかけて作られた市販のチョコは安定の美味しさですね。
~一方現場喫茶は~
GW中、現場喫茶は毎日営業していたため
少し時期をずらして休暇をいただきました。
感染症対策をしっかりした上で、連日多くのお客様にご来店いただき本当にありがとうございました。
カフェにいらしている時だけでも心地よくリラックスしていただけましたら幸いです。
このようなご時世にもかかわらず、ありがたいことに昨年に比べ今年はお客様の数が増えてきています。
今後とも変わらぬご愛顧をいただきますようお願い申し上げます。