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東京都北区 八木病院

東京都北区にある『八木病院』の工事情報です。病院の屋上なので室外機や配管など入り組んでいる場所が多く、それらに対応する防水層を形成しました。

  • 構造
  • 期間
  • 工事
  • 防水材料

鉄筋造

15日間

防水工事

ウレタン塗膜防水:株式会社ダイフレックス

塩ビシート防水:ロンシール工業株式会社

工事前

配管が多く複雑な場所がたくさんあり、場所によってウレタン防水や塩ビシート防水など異なる防水層でした。

工事後

配管が入り組んでいる場所の防水層が塩ビシートでしたが、既存状態が良かったのでウレタン防水で工事を行いました。液体状のウレタン樹脂を使用することによって、細かい場所も完全な防水層を作ることができました。

工事のポイント

一部塩ビシート防水からウレタン塗膜防水の工事を行いました。今回は既存の塩ビシートの状態が良かったのと、配管などが入り組んでいる複雑な場所だった為ウレタン防水を行いました。

【ウレタン塗膜防水工事】

高圧洗浄とケレン作業→下地の補修→排水溝の一部を新しいものに付け替える→プライマーを塗布→入り隅のシーリング→ウレタン防水材を二回塗布→トップコートを塗布

ウレタン防水は2回塗りをすることで、適正な塗膜厚を確保し、耐久性能を高めます。

【塩ビシート防水工事】

既存防水層の脆弱部を撤去・補修→既存下地の補修→排水溝の一部付け替え→ラジアルシートを床一面に敷き詰める→入り隅に鋼板を取り付ける→固定具を下地に対してビスで止める→屋上全体に塩ビシートを貼る→取り付けたディスクと塩ビシートをヒーターの熱で付ける→加熱が完了したら濡れた軍手で冷やしながら圧着する→接合部をシーリング→外周のコーナーにパッチを張り溶剤溶着する

ラジアルシートとは湿気を逃し、下地の不陸を緩和する働きがあります。

最後に

『既存の塩ビシート防水の上にウレタン塗膜防水はできるの?』
簡単に説明すと、既存の塩ビシートの劣化状態によって、できるかできないかは決まります。

今回のように既存の塩ビシートの状態が良ければ可能になります。また下地に塗るだけで防水層を形成する工法のウレタン防水は、不定形材料のため施工場所の形状が複雑でも、簡単かつ確実に施工できるのが特徴で、しかも軽量です。工期も短く済み、コストも全面改修に比べ半分以下で済みます。また撤去する廃材も出ないので、環境保全・産廃処理の観点からも優れています。

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