やっかいなシーリング
シーリングは、戸建のサイディングやALC・RCなど様々な工法の建物で動きがあるつなぎ目や水回りの防水対策で使用されます。そして、窓枠などの雨漏りであればすぐに発覚しますが、ALCやサイディングなどで、雨漏りが発生しているが壁の中をつたって気づかれないケースも多いです。気づいた事にはカビだらけになっている事もあり重要な工事です。
改修工事は特に注意
シーリング工事には主に【打ち替え】と【増し打ち】の2つの方法があります。
打ち替え
既存のシーリングを撤去し新しくシーリングを打つ
増し打ち
既存のシーリングの上から新しくシーリングを打つ
どちらが良くてダメというわけではなく、既存のシーリングや、作業する場所によっても方法が異なります。費用は、打ち替え費用のが髙くなります。
そして改修工事で注意が必要な点は、打ち替えで依頼していたのに、増し打ちされる事が多いです。打ち替え分の代金を払っているのに、結果は増し打ちだった。こんな悪徳業者がいるのが実態です。防ぐには全てのシーリングの作業を見学するか、写真データをもらうなどして証拠を確認する必要があります。使用済みの缶では何とでもなる部分もあるので、作業した場所を見る必要があります。
実は短いシーリング
シーリング工事で使用する材料は主にシリコンの10年程度の耐用年数がある材料を使用します。
ホームセンター等で売っているシーリング材は3~5年程度が多く、長くても7年ほどになります。
弊社が使用しているシーリング材では最も長いものでオート化学の【オートンイクシード】が30年の耐久があります。
修繕の内容によってはこのオートンイクシードで工事をしております。
そして新築時や、塗装される建物ではこのシーリング材の耐久が5年程度が多いです。
価格が安い=見えない部分は手抜きと思った方が良いでしょう。
※安いのには理由がある※
過剰に打つ
雨漏りに関する知識の少ない業者では、雨漏りを止めることだけに集中し作業が原因で雨漏りを起こしてしまう事もあります。
それは、隙間と言う隙間をシーリング材で埋めるなどといった危ない工事です。
水は入ったら逃げ道が必要です。壁や屋根の工法によっては、二段階の防水処理がなされている事が多く、最初の防水処理の中に水が入っても二段階目まで入れない事があります。そこで、防水処理に詳しくない業者ではその隙間を全て埋めてしまい水の逃げ道を無くした結果漏水につながる事もあります。高いお金払って雨漏りを起こされてしまう例です。
また変わった例としては写真の例もあります。本来シーリングが不要のデザインの場所へ全てシーリングを打ってしまうという事です。高い費用がかかるのに意味のないシーリングを劣化するたびに打ち替える必要ができてしまったパターンです。やらなっきゃよかった工事でも、一度やってしまうと維持のためにやり続けないといけない事もあります。