防水工事

雨漏り診断士+1級防水施工技能士だからできる施工

当社は防水工事からスタートした修繕業者です。防水工事は、ウレタン塗膜防水、塩ビシート防水、アスファルト防水など様々な専門的な知識がありその工事に特化した技術屋がいます。防水の技術はあくまで施工を行う技術であり、技術=雨漏りの知識ではありません。雨漏りがどうして発生するのか?この雨漏りに関するメカニズムを勉強し知識をつけているのが雨漏り診断士です。弊社はその雨漏りに関する知識と技術から、他の塗装工事やシーリングなど様々な工事にいかしてきました。

 

防水工法は様々な工法があります。
国内での材料の出荷状況(シェア率)は以下の通りです。実際は新築工事と改修工事でも異なります。

 

※情報は一般社団法人日本防水材料協会より参照 【2017年データ】

  • ウレタン塗膜防水
  • 塩ビシート防水
  • アスファルト防水
  • FRP防水

国内でトップのシェアを誇る工法

ウレタン塗膜防水は改修工事においては断トツのシェア率を誇る工法です。

ウレタン塗膜防水の一番の特徴は、材料が固まる事で防水材となるのでつなぎ目のない防水層ができます。

この事から、屋上に凹凸などがある複雑な形でも施工する事ができるのと、フェンスを移動させて元に戻すなどの手間がかからず作業ができます。

このウレタン塗膜防水には、防水工事を行う個所にそのままウレタン塗膜防水を塗る密着工法と、ウレタン塗膜防水の中にメッシュ(補強布)を入れてより強い防水層にするメッシュ工法があります。

このメッシュ工法は密着工法より1.3~1.5倍程度費用は高くなりますが、防水層が地震などの揺れで亀裂が入るのを防ぐ役割もあります。

メッシュ工法と密着工法では、劣化した時に亀裂の入り方はまったく別で、密着はほとんどが亀裂が入るのに対してメッシュはほぼ無傷でした。


完成するとこのようにつなぎ目のない防水層ができます。

このウレタン塗膜防水では最も人気の工法は通気緩衝工法となります。

これは初めてのウレタン塗膜防水の工事の際に多く使用される工法で、ウレタン塗膜防水の基礎を作ると言う意味でも通気緩衝工法を行っておいた方が良いです。

最初に、通気緩衝シートをひきます。

メーカーによりシートのタイプは異なります。

そこに指定数の脱気筒をつけます。

仕組みとしては、建物から発生した水蒸気は上に上に上がります。この水蒸気がウレタン塗膜防水を持ち上げてしまい膨れてしまう事があります。

それを防ぐために、この通気緩衝シートをひくことで水蒸気はシートを超えれずに脱気筒から抜けていきます。

これが、シートの通気の役目です。また、緩衝については、シートが防水層の間に入ることで建物に発生する揺れなどを防水層に与えにくくするので防水層が壊れにくくなります。

ウレタン塗膜防水では、通気緩衝工法は一回しか行わないので、最初に通気緩衝工法を行った後の改修工事では、上から密着工法かメッシュ工法で重ね塗りをします。

費用は密着工法の約1.5~1.8倍ほどと少々高くなります。

耐久年数:15年~

保証年数:10年【部分工事などでは保証は出ません】

※トップコートはメーカー発表の耐久年数が最大でも10年のため10年後に塗り替えか経過観察が必要となります。

工期は短く耐用年数も長い工法

改修工事でウレタンの次にシェアが多い工事です。

アスファルト防水の弱点を補う形で登場したのがこの塩ビシート防水です。
※シートには他にゴムシートがありますが、現在施工されることもほとんどない工法です。

ウレタン塗膜防水の耐久年数が15年に対して、塩ビシート防水は15~35年と長い耐久年数の物がおおいです。

またウレタン塗膜防水の施工が早くとも5日程度の工期に対して塩ビシートは1~2日で施工が可能なので工期も短くなります。

ここまで聞くと、塩ビシートのが良いものと思えますがメリットデメリットがあります。

■メリット

  • 工期が短い
  • 耐用年数が長い
  • 耐用年数に応じてコストは変わるがそこまでウレタン塗膜防水より高いわけではない

デメリット

  • シートとシートの接着部分が弱いと雨漏りが発生する
  • つなぎ目があるので風に弱い
  • 凹凸やフェンスなど屋上に何かあると作業がやりにくくなる

この点から、屋上の形状や立地などからお客様に合う工事が塩ビシートかウレタン塗膜防水かを判断し提案します。

一般的な塩ビシート防水の工事はこの機械固定です。

名前だけ聞いてしまうと、少し建物への影響など怖くなりますが内容としては大きな画鋲のような円盤を屋上に打ちこみます。

この打ちこむ長さは建物に影響を与えない長さです。

その後、塩ビシートをひき最初に打ってある円盤の上にアイロンのような形で接着させます。

この接着は強く引っ張っても取れるようなものではないです。

つなぎ目部分にも専用のノリで密着させます。技術がない業者が塩ビシートを行うとこの接着部分から雨漏りをする事が多いです。

角になる部分など隅もしっかりとシートを貼ります。

屋上に中々上がれないような施工箇所で、工事の際に足場を組む家や、修繕計画で防水工事を長めに考えている方にはこのような耐久年数の長い工事はオススメです。

ウレタン塗膜防水との相性も良いので、この上からウレタン塗膜防水や、ウレタン塗膜防水の上から塩ビシート防水も可能です。

耐用年数:15年~

保証年数:10年【部分工事などでは保証は出ません】

最も長い歴史のある防水工事

かつては防水工事と言えばアスファルト防水が基本でした。

今でも大規模な建物【コンクリート系】にはアスファルト防水で施工される事が多いです。

このアスファルト防水の一番の特徴は強い防水層である事です。耐久年数も15年~40年ほどと大変長いのが特徴です。

※ただし改修工事には不向きで、改修工事をアスファルトで行うのはあまり好ましくありません。

■改修に不向きな理由

  • とにかく重い(構造によってはこの重さが不可になる)
  • 臭いが出る
  • コストがかかる

このような点から“改修工事”には不向きとなり弊社の施工ではあまりオススメをしておりません。

弊社でアスファルト防水工事を多く行う案件は厨房の防水工事となります。

工事前

工事後

厨房の防水工事は店舗が営業してから水漏れを発生させると大変な事になるため、水張り試験も念入りに対応します。

水を張った状態で一日放置し、水の量に変動がない事を確認をし完了となります。

アスファルト防水の場合は、改修工事で行う際はキッチンなど厨房のセットを移動させるため営業中は難しい工事です。

現在、利用している厨房での漏水の場合は、ウレタン塗膜防水など他の工法による作業のが良い場合もあります。

繊維強化プラスチックの防水層

FRPと聞くと聞きなれないですが、ガラス繊維などをプラスチックにまぜた繊維で強化したプラスチックの防水層です。

よくお風呂のバスタブに使用されているので、ご自宅がユニットバスなど白系のバスタブなどであればこのFRPとなります。

建物では、木造のバルコニーなど木造に多く使われます。

FRPのメリット

  • 軽いため木造など重さを気にする建物向き
  • 防水層が強度のため歩行も可能

FRPのデメリット

  • 臭いが強く居住中には注意が必要
  • 下地への粘着が強いので地震等でヒビ割れを起こすことがある
  • 費用が髙いので広範囲の面積には不向き
  • 紫外線に弱いので5年おきにトップコート(保護材)の塗り替えが必要

このような事から、新築工事など未入居の建物では良いですが居住中向けではない工事材料です。

工事の様子です。木造新築アパートの廊下の防水工事を行った時の様子です。

FRP防水もつなぎ目のない防水層です。

廊下のように日に当たらず歩行がある所にはもってこいの材料です。

耐用年数:10年~

保証年数:~10年【部分工事などでは保証は出ません】

建物で最も重要な事は雨水を建物へ侵入させない事

大規模修繕瑕疵保険はご存じでしょうか?

建物が4F以上または延床面積が500㎡以上の建物で共同住宅であれば瑕疵保険に加入ができます。

当社では防水工事だけでもこの瑕疵保険に加入する事が多いです。

理由として、

  • 第三者(一級建築士)による検査が工事前と工事後にあります。
  • 施工業者が倒産しても期間中であれば保証は継続されます。
  • 万が一雨水の侵入があれば保険金が支払われます。
  • 瑕疵保険にはどの業者でも加入できるわけではなく厳しい審査と条件があります。

当社では、一級施工管理技士1名・二級施工管理技士1名が在籍しており、自社検査はしっかり行いますが、第三者による検査を取り入れております。

 

手抜き工事写真
(膜厚不足・手抜き補修・雑なシート防水等)

現在雨漏り中のご自宅に限らず、防水工事の劣化が心配な方は是非一度お問い合わせください。

相見積もりも歓迎ですので、各社と比べてみてください。

※竜巻・台風などでの防水層が壊れた場合には火災保険で補修ができる場合があります。

※住まいが23区で区によっては、防水工事(遮熱塗料使用等)で助成金がでるエリアもあります。