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東京都江東区のビル屋上・5階ルーフバルコニーの屋上防水工事を行いました。施工部位はそれぞれ工法を変えております。既存の状態をしっかりと調査し、その部位に合った工法を選定している点がポイントです。
工事前
5階ルーフバルコニーは既存防水層がシート防水でした。既存の劣化状態かなり進んでいたので、防水層を撤去してから施工を進めることになりました。
屋上に関しては、既存の防水層の上から新たな防水層を施工することが可能でしたので、費用が多少抑えられるメッシュ工法を施工していきます。
工事後
5階ルーフバルコニーは防水層を撤去し、強度の高い通気シートを貼ってその上からウレタン塗膜防水を施工しました。
屋上のメッシュ工法は、防水層と素地の間にメッシュの補強が入ることで通常の密着ウレタン塗膜よりも耐久性のある防水層となりました。
既存状態をしっかりと見極めた上で、その部位に合った工法を選定しています。
ルーフバルコニーの既存防水塗膜を撤去します。
→ 高圧洗浄→ 下地調整(カチオンモルタル塗布)→ プライマー塗布→ 入り隅部にシーリング充填
【屋上】メッシュ工法:防水層の強度を増す補強シートを貼ります。
【5階バルコニー】通気緩衝工法:膨れを防ぐために通気シートを下地の上に貼り、内部の通気性をよくします。
→ 通気シート端部メッシュシート貼り → 入り隅部シーリングを充填 → 立上り部分メッシュを貼り → ウレタン1層目塗布 → ウレタン2層目塗布 → トップコート塗布
改修用ドレン設置:排水溝(ドレン)の一部を新しいものに付け替える作業です。
脱気筒設置:脱気装置とは、防水層に湿気の逃げ道を作って膨れを防止するためのもです。
【ルーフバルコニー手摺の鉄部シリコン塗装】
ケレン → 錆や汚れを落とす → 錆止め塗料塗布 → シリコン塗料二回塗り → 施工完了
防水工事を行う際に、既存の防水層がどのような状態なのかをしっかりと業者に選定してもらうことが大事なポイントになります。
状態によって、既存のものを撤去するのか、既存の状態がよければそのまま防水塗料を塗り重ねることができるのかなど、施工方法によって費用面でも大分差がでてきます。
工事費用を抑えすぎて中途半端な工事を依頼するのはあまりおすすめできません。状態にあった施工方法をしっかり見極めてもらい適正な工事をして建物をより長く持たせましょう。