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アスファルト防水

アスファルト防水は、防水工事の工法の中で一番古くから使われており、信頼性・耐久性の高い工法・防水材料です。

そうした長い歴史の中で漏水対策が積み重ねられた結果、現在では様々な材質・条件で対応することが可能となりました。

 

アスファルト・・・樹脂のような光沢があり、黒い、複雑な炭化水素を主成分とする混合物。石油精製の際に得られ、また天然にも産する。道路の舗装や防腐・防水塗料などに使う。

 

アスファルトルーフィング・・・繊維にアスファルトを染み込ませたシート状で、多くの場合幅が1mの材料。アスファルトで貼り重ねる事で防水層を形成し、そのシート同士の重ね部分の接着をしっかりと行う必要があります。

 

アスファルト防水プライマー・・・プライマーはアスファルト防水材と下地材との接着を良くする働きをする材料です。これを塗らないと接着不良が発生しアスファルト防水の不具合の原因にもなります。

 

~アスファルト防水とは~

液状の溶解アスファルトと、アスファルトシートを組み合わせて、防水性が高く厚みのある防水層をつくります。

アスファルトシートを重ねて二層以上にする積層工法が原則となります。

水密性(水がもれない)、耐久性も高いので、施工の不具合が出にくいのが特徴です。

デメリットはアスファルトを溶融する際に、においと煙が発生することです。

そのため、建物や作業環境に適した常温工法(冷工法)やトーチ工法も使われるようになりました。

仕上げでは、防水層の上をコンクリートで保護するコンクリート仕上げと、砂の付いたシートで仕上げる露出仕上げがあり、用途に応じて仕上げを使い分ける必要があります。

 

~アスファルト防水の工法~

熱工法

アスファルトの塊を、現場に設置した溶融釜に入れて溶かします。

高温で熱し液体状に溶けたアスファルトを使用して、アスファルトルーフィングと言われる防水シートを複数枚貼り重ね、徐々に温度が下がる事で防水シートを接着しながら防水層を形成していく熱工法です。

アスファルトの持つ接着性と防水性を最大限に活かした工法です。

煙やアスファルト臭が発生するので住宅密集地においては事前の対策と近隣への配慮をしないとトラブルにつながることがあります。

 

常温工法(冷工法)

熱工法の接着性や防水性の利点を活かしつつも火を使用しない常温の状態でも施工を可能にした工法です。

アスファルトルーフィングなどを常温で使用可能なアスファルト系の接着材や特殊な溶剤を使って張り重ねていきます。

熱工法とは異なり、施工時に火を使用しないので煙やアスファルト臭の発生が少ないのが特徴です。

 

トーチ工法

あらかじめ防水シート裏面に付いているアスファルトを大型のガスバーナーを使用して炙りながらをアスファルトルーフィング重ねていく工法です。

常温工法同様に熱工法の際に使用するアスファルトの塊を溶かす設備を設置する必要がありません。

 

~密着工法・絶縁工法~

アスファルト防水に使用される3つの工法(熱・常温・トーチ工法)を施工する際、既存の状態によって2つの防水工法から選定し工事を進めていくことになります。

防水層を下地に完全に密着させる工法を、密着工法といいます。 防水層が下地の影響を受けません。

防水工事における絶縁工法とは、防水層を下地に密着させないで「浮かす」工法です。防水層と下地の間に空気を含んだかたちになります。

 

■密着工法(みっちゃく)

アスファルトルーフィングの下地に全面的に接着させる工法です。

下地に大きなクラックが発生すような場合は防水層が全面に付いるので、その下地に発生した大きなクラックなどの動きにアスファルトルーフィングも一緒になって破断してしまう可能性があるので比較的下地がしっかりとした場合に密着工法が使われます。

 

■絶縁工法(ぜつえん)

新しい防水層を下地に密着させずに、下地と新しい防水層の間に通気層を作り、下地のなかの水分を外部に上手に出してしまおうという工法です。

そうすることで下地にクラックなどの動きが発生した際に、絶縁したことによりその影響を受けないようにする工法です。下地となる素材にクラックなどがあり、動きの発生が予想される場合に使用される工法です。

 

~施工写真:飲食店厨房防水工事 常温工法(冷工法)~

弊社がアスファルト防水で施工した飲食店の厨房防水工事の例です。

工法は常温工法(冷工法)です。既存下地はケレンして綺麗な状態にしてから専用のプライマーを塗布します。

その後、アスファルトシートを貼り重ねていきます。

最後にシートのジョイント部分にシーリングを注入して乾燥させ工事完了となります。

 

弊社では、このような店舗内厨房防水工事のお問い合わせが増えてきています。

用途は様々ですが、建物内でも雨漏り・水廻りなどの防水対策は欠かせないものです。

気になる事がございましたら、まずはお気軽にご相談下さい。

現場調査・お見積もりは無料。相見積もりも大歓迎です!

(相見積もり→ 複数者に見積もりを依頼することで内容を比較検討すること)

 

~アスファルト防水のメリット・デメリット~

メリット

  • 防水材の中で一番古くから使用され高い信頼度があり耐用年数が長い
  • 工法によっては、多く生産されている材料を使用するので、信頼性の高い防水が経済的な値段で施工できる(コスト削減)
  • 常温工法では、アスファルトの信頼性を得ながらも火を使用しないで施工できる
  • 防水層が厚く連続するので、水密性が高い
  • 最近では工法が改善され、工事中の臭いの発生も減少している
  • 保護モルタルで押さえれば耐久性もかなり高くなる
  • 他の工法よりも耐用年数が長いので、メンテナンスの回数も減少させられる
  • あらかじめ工場で作られてから出荷されるアスファルトルーフィングは所定の厚みが確保されているので信頼性の高い防水層が出来る

 

デメリット

  • 複数回重ねた上にアスファルトを流すため、工事の手間がかかる
  • 高熱で溶かすため危険性があり、工事中に臭いが発生する
  • 上を歩く場合、露出したままはNG。上に保護モルタルを貼る必要があるので屋根が重くなってしまい、木造建築には向いていない。
  • 紫外線が当たると硬化して劣化していきます。それを防ぐために保護が必要となる。
  • 熱工法におけるアスファルトの温度管理や、トーチ工法におけるアスファルトの溶け具合など施工時の管理が防水品質に直結するので優良な業者に依頼する必要がある
  • 防水工法によっては、大がかりな設備の設置が必要

 

~屋上におけるアスファルト防水の耐用年数~

すでに屋上に施工されているアスファルト防水は年数の経過とともにアスファルトが待つ防水性能が低下し下地にクラックなどが発生した際、一緒に破断してしまうこともあるため耐用年数は10年から15年になります。

アスファルト防水層は水を常時溜めないことで防水層負担の低下につながるので、アスファルト防水前に水の流れに配慮した勾配の良い下地調整を行い、水溜りの原因を作らない事もアスファルト防水を長持ちさせる秘訣となります。

 

終わりに

アスファルト防水は施工前の既存下地の状態や勾配の調節、施工中のアスファルトの溶け具合など確認する項目が多く、施工する業者さんによって防水性能・品質が大きく変わってきます。

そのため、施工技術に定評があり、信頼出来る優良な防水業者さんを選定し工事を依頼する必要があります。

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