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雨漏り応急処置【大阪北部地震】

今回の大阪北部地震ではくずれた屋根の家がたくさんあります。
地震後には大雨の予報もあり、これからまだ梅雨の時季も続きます。

早急な補修をお求めの方も多いはずです。
しかし突然の震災に大雨・雨漏り、なんとかしたいと思っても応急処置の方法や手順、何を用意すればいいのかわからずとても困っている人が多いかと思います。なのでまず自分でできる応急処置の方法・手順をご紹介いたします。

屋根の応急処置

■ブルーシートを掛ける

一口に「ブルーシートを掛ける」といっても、テープで接着し土嚢袋で固定する方法やロープ・ゴムバンド等でシートを引っ掛けて固定する方法など様々な掛け方があります。
いずれの作業も、基本的には「雨の入り口を塞ぐ」ことが目的ではありますが、ブルーシートを屋根に掛けるにあたって抑えるべきポイントをまとめてみました。

・屋根の途中からブルーシートを掛けても、水上部分からブルーシートの裏側をつたって雨が侵入する恐れがあります。なので屋根のテッペン「棟瓦」から、崩れたり雨漏りしている部分までしっかりとシートを掛けるようにしてください。

・当たり前の事なのですが、水は上から下に流れます
しかし、解っていてもちゃんとシートが掛かっていなかったり、気づかぬうちに水の流れを変えてしまって他の場所から雨漏りしたりと思わぬトラブルがあります。

・重しで使用する土嚢袋ですが、通常真砂土や砂利を詰めます。真砂土や砂利は価格が安く、中身が流動するので、瓦にフィットし、安定します。
しかし、重く作業性が悪かったり、雨の後に細かい土や砂などが流出して瓦が汚れたりする恐れがあります。代わりに「置き瓦・予備瓦」を使ったり、剥がれてしまった瓦を土嚢袋に入れて重しにする事もできます。これでしたら汚れも屋根の上には残りませんし、同じ瓦を使用しているので安定もします。
(※瓦は一袋あたり2-3枚は入れてください。)

■防水テープ

トタン屋根陸屋根・窓枠雨漏りの場合、小さな穴であれば防水テープなどで埋める事ができます。
貼る時は雨漏りしている箇所周辺を雑巾などできれいにして、埃や砂、油などを拭き取ってください。そのまま貼ると粘着が弱まりすぐ剥がれてしまいます。
きれいにしたら、雨水の流れる方向の下流から上流に向かって空気が入らないようテープを貼っていきます。広範囲に貼ると雨漏りの経路が変わって別の箇所から雨漏りが発生する恐れがあるので、原因箇所付近だけに貼ります。

■シーリング材

外壁や窓枠等の継ぎ目や隙間に施工されるペースト状の建築材料です。固まるとゴム状になります。
用途によって色々な種類のものが販売されています。
これも防水テープと同様で小さな穴や隙間など簡単に修復するができます。

※大阪府北部で震度6弱の揺れを観測した今回の地震で、揺れが大きかった地域では住宅の屋根の瓦が落ちたり、ずれたりする被害が相次いでいて、修理に追われているそうです。修理までの間、応急処置として参考にしていただければと思います。耐久性については限度があるので専門知識のある業者さんに見てもらうのがいいです。

ビニールシートなど通常ホームセンターで購入できますが、大型の災害時には品切れになることが多いです。市役所など各自治体などでビニールシートや土嚢などを無償配布している場合もあるので、入手が困難な場合は自治体にお問い合わせください。

■服装

屋根の上とはいえ、長袖・長ズボンが好ましいです。
気温が高い時など厳しいかもしれませんが、肌が出ているより良いかと思います。
そして安全を配慮してヘルメットの着用をおすすめします。顎紐で調節するのはもちろん、頭にタオルを巻いてその上からヘルメットを被ると、頭を動かしてもヘルメットがズレ落ちたりしなくなります。
また、靴はスニーカー等ではなく靴裏がゴム質でグリップの効いたものを着用するのが好ましいです。
屋根の上は高所での作業になります。滑りやすくもなっています。
落ちないよう、ケガがないように気をつけて作業に取り掛かるとは思いますが、屋根に上がる際にもう一度しっかりと安全確認を行いましょう。

■最低でも二人以上で作業をする

作業をする時は、屋根に上がる際の補助や怪我をしたときすぐ連絡ができるように、なるべく二人一組での作業をお勧めします。(一人が屋根に登り、もう一人は地上待機)思わぬ事故に繋がらぬよう、安全に配慮して行ってください。

詐欺などの犯罪に注意

残念なお話しなのですが、過去にも災害が発生した際には詐欺などの犯罪が発生しています。そして今回の地震でもそのような被害が想定されます。

想定される犯罪の事例

「公的補助金の受給等を装った特殊詐欺」

「名義貸しトラブル解決を名目とした特殊詐欺」

「震災に絡んだ寄付金詐欺」

「震災に絡んだ点検商法等の悪質商法」

不審な訪問や電話を受けた場合、すぐに振り込んだりせず家族や知人、最寄りの警察署、区役所や消費者センターに相談してください。

相談室

相談室も開設されているようです。
被災状況によっては受けられる助成金などもあるかもしれません。一度問い合わせてみるのはいかがでしょうか?

こちらの詳細は大阪府役所のHPに載っています。

大阪府役所HP〈相談窓口〉

今回の大阪北部地震で被害に遭われた方へ
心よりお見舞いを申し上げますと共に
被災地の1日も早い復旧・復興をお祈り致します。

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