その“水”には大きく分けて3つの種類があります。
水はどこから?
建物にとって防ぐべき“水”はどこからやってくるのか。
大きく分けて、
- 雨(降雨)
- 地下水
- 生活用水(給水・排水)
“防水工事が必要な部位”
《雨》
雨・雪など気象的な要因で発生し、建物に対して落下して流れ、あるいは風と共に横方向から建物に当たり、その後跳ね返る・溜まる・浸みこんだりすることで建物外部に直接的に影響を与える水です。
工事が必要な部位は…
- 屋上・屋根
- バルコニー
- ベランダ
- 開放廊下
- 外壁
《地下水》
地上に降った雨が地面に浸透し滞留する水のことです。
地域性や地形、季節、天候などによって水量(水位)や水圧が変化します。
圧力があるという点が降雨とは大きく違う部分です。
工事が必要な部位は…
- 地下室
- 地下ヨウ壁
- エレベーターピット など
《生活用水による水》
生活する上で必要な水のことです。使用前の水(給水)と、使用後の水(排水)があります。
これらの水が配管から出る、あるいは漏れる可能性がある場所において防水が必要になります。
※工場や企業などの場合は産業用水となりますが、基本的な考え方としては生活用水と同じです。
工事が必要な部位は…
- 浴室
- トイレ
- 洗面所
- 台所 など
このように、様々な部位に防水機能が求められます。
“防水工事依頼の多い部位”
ちなみに、弊社で工事依頼が多い施工部位は、降雨によって水漏れ・劣化が多く見られる屋上・バルコニー・ベランダなどです。
部位ごとの特徴を見比べてみましょう。
《屋根・屋上》
建物の最上部に位置し、降雨・日射から建物を守ります。
生活環境を確保するための主要な機能が必要な部位です。
一般的には傾斜があるものを屋根・陸屋根を屋上と呼びます。
用途・目的によって最適な保護塗料・仕上げ層の選定が必要になります。
- 歩行用(軽歩行・通常歩行)
- 非歩行用
- 駐車場(車両の重量・摩擦を考慮)
- 運動場(各種競技によって適切な防水層の選定)
《ベランダ》
部屋に接して外壁から張り出した縁のことで、屋根のあるものです。
歩行用の保護仕上げを考慮します。
階下が同様のベランダである場合、やや軽微な防水・保護仕上げでも可能です。