外壁塗装で無機塗料を使うメリットとは?特徴や単価について解説!
■外壁塗装で無機塗料を使うメリット |
外壁塗装に使用される塗料の中でも、最も耐久性が高いと言われている無機塗料は、比較的単価が高く使用する方も、まだまだ少ないのが特徴です。しかし、機能性が高く、徐々に注目されている塗料の一つになります。
今回は、外壁塗装で無機塗料を使用するメリットや特徴、単価などについて解説していくので、参考にしてみてください。
外壁塗装に使用する無機塗料とは?
外壁塗装に使用される無機塗料は、耐久性が高い特徴を持っており、耐用年数が20年~25年と言われている塗料です。塗料の原料に無機物を配合した塗料で、無機物の種類としては石やレンガ、ガラスなど炭素を含まない物質が利用されています。
無機物の特性を付与することができる塗料で、紫外線で劣化しないことから、半永久的に耐久することが出来ると言われているのです。無機物の量を高くした無機塗料であれば、半永久的に耐久することができる塗料が実現されるとも言われていますが、無機物が多すぎると、固すぎて塗料として塗ることができません。
無機物の特性を活かしながら、合成樹脂などの有機物を混ぜて塗料として塗るように仕上げられているのが無機塗料です。
有機物を混ぜることで、半永久的な耐久性を得ることはできませんが、有機物の特性を与えることで、機能性が高い塗料として活用することができます。
無機塗料の特徴
耐久性を向上させることができる無機塗料ですが、具体的にはどのような特徴を持っているのでしょうか。詳しい内容を紹介していきます。
1.フッ素を超える耐久性 無機塗料は有機物の含有量が少ないことから、チョーキングなどの劣化が起こりにくく、塗膜が長持ちする特性があります。塀などのコンクリートに発生しやすいカビや藻についても、無機塗料であれば発生しにくいのも特徴になります。
2.セルフクリーニング機能 光触媒の塗料と同じように、無機塗料も親水性が高いのが特徴です。親水性が高いことから、汚れを浮かび上がらせることができ、雨水で洗い流すことができます。 日頃から手入れしなくても、自然に汚れを流すことができるので、綺麗な状態を維持することが可能です。
3.ヒビ割れが発生しやすい デメリットな特徴になりますが、無機塗料は固い素材であることから、ヒビ割れしやすい特徴があります。ただ塗料の含有量や施工方法を工夫することで、ヒビ割れの発生を抑制することが可能です。 |
外壁塗装に使用する無機塗料の単価
無機塗料は耐久性が高く、耐用年数も長いことから、比較的単価が高いのが特徴です。単価㎡当たり4,500円~5,500円となっているので、無機塗料を外壁塗装に利用する場合は、予算を検討する必要があります。
他の外壁塗装と比較しても高額で、フッ素であれば単価㎡当たり3,800円~4,800円、光触媒であれば単価㎡当たり4200円~5000円です。
単価は高いですが、他の塗料よりも耐用年数が長いことから、利用する価値は高い塗料と言えるでしょう。
外壁塗装に無機塗料を利用するメリットは高い
外壁塗装に無機塗料を利用することは、耐久性を向上させることができ、親水性の機能から綺麗な状態を維持することができるというメリットがあります。
ヒビ割れしやすいという特徴がありますが、含有量や施工方法を工夫することで、ヒビ割れの発生も抑制することが可能です。
単価は、他の塗料と比較しても高額であることから、一戸建ての外壁に使用する方はまだ少ないと言われています。しかし、塗料としての価値は高いことから、長期的に外壁を綺麗に維持したいのであれば、無機塗料を選択する方法も一つの手です。
無機塗料の特徴を把握して、外壁塗装に利用するか検討してみてください。